菓子工房フラノデリス
代表 藤田様
■業種
洋菓子専門店■企業情報
〒076-0017■営業時間
10:00〜18:00 定休日 月曜・火曜(祭日・1日の場合は営業)■電話番号
0167-22-8005■URL
http://www.le-nord.com■導入サービス
EC決済サービス「ルミーズ」■ご利用カート
EC-CUBE 3系EC決済サービス「ルミーズ」をどんな風にお使いいただいていますか?
― ルミーズ導入の決め手は何でしょうか?
最初は別の決済代行会社を決めていましたが、EC-CUBEのモジュールで不具合があってサポートを依頼した際に、電話だと直ぐに終わるところ、メール対応を強いられ、とても面倒に思いました。そこでルミーズに相談したところ、電話対応がすごく良かったので決めました。
――― 9月末の某日。秋の澄み切った青空、頬にあたる風が何とも心地良く感じます。
今回は北海道富良野市にある大人気のスイーツ店「フラノデリス」様へお伺いしてきました。
――― お店は富良野市内から少し離れた小高い丘の上、 西欧風なオシャレな入り口が目を引きます。
――― 店内に入ると甘い香りと共に美味しそうなスイーツがショーケース内に並んでいて、イートコーナーや外のデッキテラスでは、平日にも関わらず、多くのお客様がデザートを楽しんでいます。
(さすが、人気店!!!)
早速、代表の藤田様にお話を伺ってみました。
――― まずは、フラノデリス様の成り立ちを教えてください。
2001年、全国に向けてインターネットで通販をやろうと考えて移住してきました。空気のキレイな場所でやった方が絶対に美味しいものが作れると考えていたんです。
当初は富良野の街中だったんですけれどもね。
ジーンズショップの居抜きを敷金10万円、家賃10万円で借りてスタートしました。
自己資金は東京にいた時に貯めた700万円で、無借金での開業です。
――― なぜ、富良野だったんですか?
北海道っていうのは、ある程度、初めから決めていました。美味しい食材がいっぱいありますから。
その中でも富良野は北海道の中心に位置しますので、色々な食材が集め易いと思って、ここに決めました。
――― 通販は初めから順調でしたか?
ぜんぜん(笑)全くです。ホームページを立ち上げただけではお客様が来るわけないですよね。
初めの頃は郵便局の「ふるさと小包」とかも扱って、やり繰りしていました。
――― では、どの時点から有名になられたのでしょうか?
デパートの物産展等で知名度が上がり、そうこうしているうちに様々なメディアで取り上げられるようになりました。
その中でも影響力があったのが、新聞特集記事のお取り寄せプリン部門で第1位に輝いたことと、人気女優さんがテレビ番組でプリンをお土産として使って頂いたことですね。
――― 人気の火付け役はプリンだったのですね。
はい、そうですね。初めはカップのプリンだったのですけど、ガラスの容器がどうしても使いたくて探していたところ、ホテルの朝食用に使われている牛乳瓶を偶然に見つけたのです。
――― まさにイメージ通りの瓶だったのですね。
はい、瓶の大きさも小さめで、イメージ通りでした。今やガラス容器に入ったプリンはたくさん目にしますが、当時はなかったですからね。
ここまで有名になったのも、この瓶に出会えたことが、1つの要因だったかもしれません。
――― もう1つの人気商品のドゥーブルフロマージュは藤田様が考案されたと伺いましたが、Wikipediaにも載っていますね。今や多くのお店で提供されていますが、どの様な思いでしょうか?
自分で考えて作ったものが世に広がるのは「面白い」と思っています。
逆に皆さんが「真似しようかな」って、思って頂けるような商品でなければ、作り手としては面白くないですから。
また、他の方が作られた商品が出てくることにより、初めて「本物」と言えますしね。非常に嬉しく思っています。
――― 次は、移住についてお話を聞かせてください。
今、「働き方改革」とかで都会を離れて、このように田舎に移住される方も多いですが、富良野での生活はどうですか?
とても楽しいですよ。北海道だと冬が大変というイメージがありますが、雪が降っても道路はキレイに除雪してくれます。空気もキレイで、景色も良く、非常に良いところです。
「働き方改革」で言えば、フラノデリスでは週2日(月曜・火曜)はお休みなんですね。通販の発送だけはやりますけど。サービス業で普通はないですよね?
――― 確かに、週2日お休みのお店は無いですよね。
でも、それが出来るのは田舎だからです。土地代や家賃などの固定費を低く抑えられますから、その分、他に費用を回すことができます。店舗設備もそうですが、これを都会でやろうとしたら、まず、できません。
このように田舎なら良い環境で働くことができます。ここには私のように道外から移住して来たスタッフも一緒に働いています。
――― では、お休みの日は何をして過ごしてらっしゃいますか?
自転車が好きで、富良野の大自然を眺めながらツーリングをよくしています。もちろん、冬はスキーですね。
また、年に何回かは石垣島へダイビングをしに行きます。違う場所に行くと思いもよらない発想が生まれたりするので楽しいです。
――― 最後に、今後の目標や夢についてお聞かせください。
石垣島に小さなカフェを出したいですね。お客様にゆっくりとした時間を感じて頂けるようなお店にしたいと考えています。
そこで働くスタッフも定期的に富良野と石垣で入れ替えたりすれば刺激があって、働く意欲も湧いて良いんじゃないですかね。
――― 石垣店ができたら、是非、行ってみたいです! 藤田様、本日はお忙しい中、ご対応頂きまして、ありがとうございました。
今回のインタビューを通じて、藤田社長の「こだわり」と「情熱」がこの全国区の有名店を生み出したのだと理解することができました。
そう言えば、こんなお話もしてくれました。
「書きためたレシピの整理をしたくて、わざわざ、ソフトウェア会社に1年間勤めて、スキルを身に付けたんですよ」
発想がユニークですよね。
とにかく、「こんな生き方したいな」と憧れる様な、とても魅力的な社長でした。
フラノデリス様のこれからの動向にも注目したいです。
そして、もちろん、取材の後には美味しいデザートをいただいて帰りました。