導入事例

■インタビュー

会社の沿革について

ルミーズ まずは、御社の沿革からお伺いいたします。
最初から銀座にお店を構えていらっしゃったわけではないんですよね。

今野 そうですね。最初から銀座ではないです。 最初は下北沢で、代官山、今の銀座と移ってきました。
でも、これからご商売をお始めになる方がいたら「銀座は楽しいですよ」って申し上げたいですね。

ルミーズ そうなんですね。そんなに違う物なんですね。

今野 やっぱり東京駅近くですから、全国からお越しになりやすいんです。
そういう意味で、やっぱりお客様の層が、以前の下北沢や代官山とは違う感じです。

ルミーズ 私どもはインターネットサービスの会社ですので気になるのですが、インターネットはどんな感じですか?

今野 うちはですね、インターネットなかったら、多分つぶれてましたね。

ルミーズ えっ、そうなんですか?

今野 うちは手仕事ですから、大きなお金が動かないお店です。
大きいお金が動かないと宣伝も大きく打てないんです。そういう意味で、インターネット以前、「雑誌全盛」の頃は下北沢、代官山はよかったんですよ。
それが、インターネットでひとりひとりがいろいろ検索できるようになってからは、雑誌に掲載されても、ぜんぜん反響なくなっちゃいました。もう笑っちゃうくらい(笑)。
あんなにあった反応がこんなに(ちっちゃく)なってしまいました。
ご好意で取り上げてもらってますから宣伝料はかからないんですけど。それにしても全然反応がないので、だんだんこちらも雑誌とか紙媒体にあんまり力が入らなくなってしまいまして。

ルミーズ そうなったのはいつぐらいの話ですか?

今野 それが15年くらい前でしょうか。

ルミーズ NTTドコモのiモードが始まった頃と言うところですかね。

今野 そうですね。16年くらいかな。正確に言うと。
インターネットの最初の普及が一巡した頃ですね。
そのころ、うちはたまたま大手パソコンメーカーさんとパソコンのお仕事を一緒にしていたんです。
こんなことを言うと怒られちゃいそうですが…私、あまり好きじゃないんです。パソコン(笑)。目は疲れますし、肩はこりますし。
もともとパソコンが体質に合わないんですが、当時、その大手パソコンメーカーさんの方達がいろいろと教えてくださったので、それでいま、何とかパソコンを使い続けていられるんです。今思うとありがたいですね。
お店でパソコンを取り入れ始めたのは、たぶん18年くらい前。わりと古い頃から(パソコンを)導入しています。
ホームページをきちんと作りはじめたのは、15年前からです。

最初は反響がなかったんですけど。
それが、あるときから急に増えてきて。お客様の90%がネットで見つけてくれて、全国から直接お店にいらしてくださるようになったんです。
ネットでのやりとりもしますから、図を書いてご相談を伺ったり、ご説明したりと、おかげでそういうスキルが相当上がりました。
一度もお会いしたことのない、ネットだけのやりとりというお客様もけっこういらっしゃいます。 そういう方達はもう信用してくださってますので「今度はこういうのが欲しいんですけど、お任せします」という感じになります。

ルミーズ もう、お客様がおっしゃっていることが、だいたいこういうことだなってわかるんですね。

今野 そうですね。いまでは、昔からのお客様じゃなくても、初めての方でもだいたいわかります。
それはちょっと特殊能力かも(笑)
結局、うちと同じことが出来るお店が、全国探してもほとんどないんです。 「オーダーメイド 革製品」で検索すると、3万件くらい出てくるんですが。
どうしてうちみたいなお店がないかって言いますと、うちは、お客様のご希望する使い勝手を全部反映させるんです、デザインだけではなくって。
実はこの、使い勝手を反映させるってのがものすごく難しいことで…。
「使い勝手」というくらいで、ご注文者それぞれの 感覚なんですよ。

例えば、携帯電話を入れる「ポケット」を作るときには、大きくもなく、小さくもなく、っていうのがやっぱり気持ちいいじゃないですか。そういうことですとか・・・
お客さんが寸法だけ書いてきたら、それをそのまま作るという作り手もいますが、縫い代などのゆとりが考えられていないことがあって、それでは「携帯電話が入らない!」ってなる事も多いわけです。
それがないように気持ちよく作るっていうのは、これはもう、特殊能力ですよね。
それがよくわからない職人の方が多いので、そういう意味では、毎回毎回こんな風に作ろうとか、お客様の要望に合わせて指示を出します。
そこまでやるところは、ほとんどないと思います。 毎回違う物作って「よし出来た!」みたいなのが私は好きですから。

オーダーの世界には、それとはまた別の世界もあります。それは「商品」と呼ばず「作品を作る」人たちです。
注文から2年とか3年とか経ってお渡しする、そういう人たちもいます。
うちはちょっと違うスタンスで、ご依頼者の生活を快適なものにしたいと思っているので、軽量にして、身体を楽にするとか、手ざわりのいい革を使って気持ちよく持っていただく、とか、とにかくご注文者の喜ぶものをお作りするというスタンスでやっています。

ルミーズ 同じ物はできないんですか?

今野 ほとんど作りません。作ることは作れますけど、ほとんどないですね。
お客様は、オーダーできるのであれば「じゃあ、もうちょっとここ、こうだったら良い」ってなりますから。

ルミーズ インターネットショップではオーダーメイド品と「価格や形が決まっている品」の2種類を販売されているんですよね。

今野 デザインの自由なフルオーダー品と、決まったデザインのパターンオーダー品があります。
パターンオーダー品を雛形にして、オリジナルを作ってくださいというお客さんもいらっしゃいます。
これから、どんどんオーダーメイドの需要は増えてくると思うんです。そのためには、技術の研鑽が欠かせません。
市販品は、安い素材でたくさん作って、ある程度たくさん売ろうという考えなのですが、そういうことばっかりやっていると、作る技術がどんどん低下してしまいます。
これは余談ですけど、デパートへ行ってもらうとおわかりいただけますが、ここ5~6年は、ブランド名が違うだけの同じ形のおサイフしか並んでいません。強力なトレンドがあるというか・・・
その品揃えの幅がどんどん狭くなっているので、そのうち、複雑な製品は、工場で作れなくなってくるんじゃないか?と心配になることもあります。
つねに技術を高く、ブラッシュアップしていくのはとても難しいですし、いいお品をずっと作り続ける、ということも大変です。

ルミーズ こちらはオーダーメイドですから職人さんが一つ一つ作っていらっしゃる?

今野 はい。

ルミーズ 一番最初は今野さんがご自分で作られていたんですか?

今野 はい、作っていました。それで、デザインも構造もわかるんです。

今では、お店で育てた職人が、ひとつひとつ、担当したひと品を、何日もかけて作っています。

ルミーズ お一人で作られてたんですか?

今野 いいえ、最初は三人です。
手が作る仕事というのは、ある程度いくと、技術的には頭の中でどんどん考えを進められるようになるんですね。そうなってくると、作り手が足りなくなってしまう。うちはずっとその状態ですが・・・
頭の中で、というのをちょっとご説明しましょう。
例えば、ぱっとある製品を見て、どうやって出来ているのかなって、「ウーン」と考えると型紙がぱっぱっぱって出てきて、頭の中ではもう、出来上がってしまうということです。
頭の中には、出来上がりの形がくっきり見えているんです。
それがあるので、お客様が「こういう形のこういうバッグが欲しいです。外にこういう風にポケットつけたいんです」っておっしゃった時に、「その形でポケット作ると手が入らなくなりますよ」という風にアドバイスができるんですね。 「手が入るようにするためにはちょっと見 た目を変えるか、構造を変えるかしなきゃダメなんですよ。どっちにしますか?」ってきくと「そうなんですか?どっちにしようかしら?」ってなるんです。
デザインを始め、お客さんがこういう風にしたいってリクエストなさる内容をちゃんと実現させるためには、構造からやっていかないと、物理的にできるか出来ないかすら、わからりません。どんなに腕が良くても物理的に出来ないことは、もちろんあるんですよ。

以前、女性のお客様が「正面から見た絵」「横から見た絵」「上から見た絵」を書いて持ってきたんですね。

ルミーズ 三面図を書いてきたんですね。

今野 わかりやすいようにね。ところが、全部作りの違うバッグの絵だったんです(笑)
3つの別の作りがあって、その3つの使い方を説明してくださる絵だったんです。コレがAのつくり。コレがBのつくり、コレがCのつくりというような。 そうすると、この人のやりたいことはわかるのですが、見た目(デザイン)が違うことになる。どれをベースにしますか?ベースによ って現れ方が違うのです。
それぞれ、説明して、このお客様は「じゃ、Aの正面からにして」となりました。
とにかく毎回毎回、考えることばかりです。 それで全部違うものになっちゃう。とにかく、ご希望をすべて言っていただければこちらで全部うまいこと収められるようにします。
近い形態のオーダーだと、ヨーロッパのオートクチュールみたいなイメージです。

ルミーズ 日本って、オートクチュールっていう文化がないような気がしますね。

今野 ないんですね。最初「オートクチュール」って言ってたんですけど、なかなか根付かないので「オーダーメイド」(と言う呼び方)にしちゃったんですが。


ネットショップの運営と安全への取り組みについて

ルミーズ サイトの製作自体は製作会社さんがされていらっしゃるってお聞きしていたんですが、管理は…

今野 はい、製作はそうですね。管理は、更新については、全部わたし自身でやっています。

ルミーズ で、商品発送して…

今野 そうですね。

ルミーズ 基本的に、入り口が違ってもというお話があったんですけど、ネットでのご注文って言うのは多いんですか?

今野 多いですね。とにかくネットを通じて皆さん見るので。予約も入りますし。
問い合わせもなにも、とにかく全部ネットで。

ルミーズ 実際、ご注文が入って、それぞれ一人一人のお客様と密に連絡を取ってご対応されることも多いと思うんですが、セキュリティの部分、悪用とかそういったことも年々増えているということをきいてらっしゃると思うんですけど。
そういったこと、注意されていることはありますか?

今野 注意は特にないんですが、管理はきちっとしてます。パスワードは私しか知らないです。少ない人数でやっていますので。

ルミーズ 今でも、パスワードをメモしておいて誰でも見られるようにしている、といったケースは結構多いのではないでしょうか。

今野 それは危ないですよ。 考えられませんね。 もうとにかく、場所をきちっと決めてほとんど私がやってるんですが。 セキュリティといえば、今度、必ずパスワードを変えるようになったじゃないですか? あれ、すごく良いと思ったんですが。
(注:ルミーズの決済管理システムでは定期的なパスワード変更を義務付けています)

ルミーズ ありがとうございます。

今野 ああいう風に(強制的に変更するように)言われないと変えないんですよ。変える動機もないので。

ルミーズ パスワードを考えるのも大変ですからね。

今野 だから、ああいう風に聞いてきてくれると(ありがたい)。
最初は戸惑いましたが、最近は慣れてきました。
これぐらいの文字で、このくらいでやっておこうと。

ルミーズ 私たちからするとそういった セキュリティに対する認識を持っていただいているということがすごい、という感じのことで。
ネットショップ運営される店舗様だとそれくらいのセキュリティ認識を持っていただきたいんですけど(笑)

今野 やってらっしゃらない店舗って怖いですよね。
お客さんの中には「(カード番号を)電話で伝えたいんだけど」と言うお客様いらっしゃるんですけどそれはちょっと……と申し上げてホームページ上からカード決済を行っていただいてます。
電話とかメールはやっぱり怖いですよね。
メールはちょっと責任持てないので。
セキュリティかけてもらってもハッキングされたらアウトなわけでしょ。

ルミーズ どうしても敷居が高い分、セキュリティについてうやむやじゃないですけど簡単に考えられている店舗さんも多いように感じています。

今野 みんな責任は自分にないですからね。 うちなんか、なにかあったら責任は全部あたしなんで(笑)

ルミーズ ご注文者様とお客様の名前、カード名義人がすべて一致してるのを確認もしてもらっていますよね?

今野 もちろん。あと、金額と注文書見てすべてやってます。

でもやっぱりそういうの大事なことなんですよ。
しっかりしてもらわないと。
わたしはやっぱりネットで買い物しますから、しっかりした店舗だと安心します。

ルミーズ セキュリティに対してもしっかりした認識持っていただけてるって事がとてもうれしいです。
なんにせよ、簡単に面倒くさいことはイヤって店舗さんが多くなってくると、やっぱりきっちりした認識をお持ちで対応していただいている店舗さんを反映して認識もってもらいたいと思います。

今野 せっかく、(セキュリティ対策を)やってくださってるのに意味をわかってないとなんだかなぁって思いますよね。
単なるルーティンワークという感覚で、意味を問わなくなってる人が担当すると、大丈夫かなって気になります。

ルミーズ ネットに真摯に向き合っていただき、ありがとうございます。

ルミーズ 御社はルミーズ決済サービスを長きにわたってご利用いただいてるんですが。 継続してご利用いただいていると言うことで、他の決済会社さんも多数ある中、使い続けていただいている理由というのをお聞かせいただいても良いですか?

今野 何年くらいになりますかしら? ちょうど5年くらい? 理由は…、やっぱり「安心」ですね。

ルミーズ やっぱり、そのセキュリティの、お客さんの重要な情報を扱っているという認識がおありだからそう思われるんですね。

今野 はい、そのへん私は責任感強いですから。
やっぱり極力、事故が起こらないようにと。
今すごく、人為的な事故が増えているじゃないですか。
あれはやっぱり、ルーティンワークになっちゃってセキュリティに対する意識が減ってると思うんですよ。
そういう意味で、小さい店は大変ですけど事故は絶対起こさない!と注意してます。

あたらしい取り組みなど

ルミーズ Facebookで今野さんがはいてた靴(パンプス)をみて素敵と思ったんですけど、靴の製作も始められるんですか?

今野 知り合いに靴作り40年という職人社長がいて。その方に見てもらって作ってもらいました。
足に合わせてオーダーメイドしてますから、長時間履いても疲れないんです。
私、今までこういう靴を10分も履くと足が痛くなっちゃって。
結局履いてこなかったんですよ。
でも、その方にお願いしたら…あれ?調子良いですね、って。驚いちゃいました。
その社長が、最初はOEMでオーソドキシーのデザインと名前で作りましょうということで、いろいろ話していたんですけど、「40年やってきて自分のブランドを作りたい」っていう思いをお持ちなので、じゃあ一緒にやりましょう、って。私が作っているわけではありませんから、 社長のブランドで。こんなにすばらしい靴の作り手には、初めてお目にかかりました。
それにデザインもステキだから、うちのお店を販売の本拠にして、銀座から発信しましょう、と意気投合したんです。
履きやすくてデザインがいいなんて、女性にとっても男性にとっても、最高なんですもの(笑)

ルミーズ 本日は、貴重なお話をいただき、まことにありがとうございました。



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